ユダヤ人の陰謀論は実在する!? 自伝に書かれたロックフェラーの告白

世の中には陰謀論として、時にオカルトとして、ユダヤ人の陰謀論というものが噂されている。例えば以下のようなものだ。


イルミナティ陰謀論
秘密結社のイルミナティは「光を掲げるもの」という意味で、魔王ルシファーを崇拝する悪魔崇拝者の集団である。イルミナティを頂点とする世界単一政府を作り、被支配者はゴイム(家畜)とする事を目的にした組織である。ロスチャイルドとロックフェラーが中心となっている。


フリーメイソン陰謀論
世界最古にして最大の秘密結社。NWO(New World Order 新世界秩序)という「極少数の支配者が一般庶民を家畜として管理所有し、言葉通り食肉、或いは彼等の富を増大させるための労働奴隷として活用する、超独裁単一世界政府」をこの地球上に樹立することを目的としている。
ロスチャイルドやロックフェラー、スターリン、ワシントン、ナポレオン、マルクスなどが含まれる。肖像画を描くときやポートレートなどの写真を撮影するときに右手を胸の部分の懐に入れるポーズをとるなどが確認されている。
アメリカ建国・フランス革命ケネディ暗殺・9.11同時多発テロ事件・明治維新など大きな事件から革命に至るまで様々な事に関わっている。


300人委員会陰謀論
委員会の指揮のもと、すべての国民国家のアイデンテイテイ・民族性と民族的な誇りを粉砕し、ワンワールド政府=新世界秩序を実現する。マインドコントロールによって人間を管理・コントロールする。支配者(悪魔)と家畜(奴隷)のみが存在する社会として、世界が統一されることを目指している組織の計画である。ロスチャイルド、ロックフェラーらがメンバーに含まれる。


ユダヤ人の陰謀論が実在するのか? それともただの都市伝説なのか? という事は長年議論されてきた。しかしどうもそれが存在するらしい、という記述が、ロックフェラー自身の著書「ロックフェラー回顧録」の中に含まれているのである。
以下がその抜粋である。


わたしたちがアメリカの国益に反する秘密結社に属していると信じる者さえいる。世界中の仲間たちとともに、より統合的でグローバルな政治経済構造を、言うなればひとつの世界を、構築しようと企んでいるという。もしそれが罪であるなら私は有罪であり、それを誇りに思う


ここからわかる事は、
・一つの世界を作ろうとしているという事
・世界中の仲間たちが存在するという事
・少なくともロックフェラーが含まれている事
である。


ユダヤ人の陰謀論は様々な種類があるが、その共通点は
・一つの世界、世界政府を作ること
・世界的な秘密結社を持つこと
ロスチャイルドとロックフェラーが中心である事
であり、ロスチャイルドの関与はここからは証明できないものの、それ以外に関してはおおむね存在すると考えて良さそうである。本人が書いた本人に関する著書の内容は、本人に関する部分に関しては事実だろう(本人以外の部分は勘違いがありえる)。


世界中の仲間たちというのがフリーメイソンイルミナティのことなのか、それとも全く別の組織なのか・・・それはわからないが、少なくとも何かは存在するようだ。


ユダヤ人の陰謀論が存在したとして、それが生活に直結するだろうか? このロックフェラー回顧録の中で、不安を覚えた記述がある。


"平和と繁栄のための国際委員会"の結成を呼びかけた。委員会を構成するのはNATO諸国と日本から集めた民間人。活動内容は"国際的な貿易と投資、環境問題、犯罪や麻薬の規制、人口抑制、発展途上国の支援などのきわめて重要な領域"について検討することだ。数々の理由から日本の参加は不可欠に思えた


この記述から日本(と民主主義国家)に対して人口抑制を行おうとしていたらしい事が確認できる。


現代日本における社会問題の中で、少子高齢化は大きなウエイトを占める。
子供達が減少する事によって
・福祉の財源の問題
・労働力の減少の問題
・需要の減少とそれによる景気後退
などが起きる事が考えられる。もし天才の誕生が教育によるものではなく確率的なものだとしたら、発明やそれに基づく産業の発展もまた悪影響を受けるだろう。


それが人為的に、日本人以外の手で導かれた未来である、という可能性があるだろうか? という疑問があり、不安がある。
仮に陰謀論が存在しなかったとしても、世界に影響を与えるに十分な富を持った人物がそのように考えていた、と受け止められる記述がロックフェラー回顧録の中に存在するのは事実である。


陰謀論を全肯定するつもりは無い。しかし、少なくともロックフェラーの関与については本人の著書に証拠が存在した。だから陰謀論の一部は間違いなく存在する。
ユダヤ人の」陰謀論であるかどうかは疑わしい。ユダヤ教を信じる者がユダヤ人である、という定義からすると、誰でもユダヤ人になることは可能だろう。だとすると隠れ蓑としてユダヤ人が使われている可能性もある。
陰謀論とされるもののうちどの程度が実在するのかはわからないが、もし一つの世界を作ろうとしているのが事実なら、既存の国家を消滅させるための手段がとられ、その過程が「生活が苦しい」とだけ認識できるという可能性は否定できないだろう。
扇動する手段の一つに、真実の中に一つまみの嘘を入れる、というものがあるが、その逆で、陰謀論は真実を嘘で覆っているという事なのではないだろうか?


不安がある。陰謀論を肯定するのに十分な証拠は無い。否定するのに十分な矛盾も無い。だから調べる。今言えることはここまでだ。調べた内容については、可能な限り出典を明記した上でこのブログで報告するつもりなので、興味がある方は時々訪問していただければ幸いである。

Intelligence funについて

このサイトは、世の中で明らかにされていないもう一つの歴史、例えば陰謀論として取り扱われているものなど、を紐解くことを目的としたサイトである。


筆者は研究者であって神様ではない。従って、このサイトの内容こそが真実である、と言うことはできない。科学的な法則でさえ、それまでの理論と異なる新しい事実が発見されれば覆ってしまう、真実とは言えないものだ。科学とは現時点で最ももっともらしい仮説である。


研究者であるということは、普通の人に比べて「違和感」に気付くことができる、あるいはそうした経験を積んでいるということだ。例えばでたらめに見えるデータ列の中からある法則性に気付く、といった場合に働く「違和感」である。


このサイトでは、教育などで与えられた知識や常識の中に含まれる「違和感」を元に文献や機密文書を調査し、調査の結果や、そこから導くことのできるもっともらしい仮説を紹介する。調査の内容は他人が確認できるよう、極力参考文献を明示していく。それだけでも、日常与えられている知識とは異なる世界の姿が見えてくると期待している。


例えばこんな違和を感じたことは無いだろうか?


  • なぜ大名でもない坂本竜馬は幕府に勝利することができたのか?その資金はどこから手に入れたのか?
  • 非暴力/不服従を訴えたガンジーによって独立したはずのインドは、なぜ現在核兵器保有国なのか? 核兵器は非暴力ではないのではないか?
  • 人権と人道と道徳は同じものなのか違うものなのか?
  • 表現の自由とわいせつ物などの表現の規制は矛盾するのではないか?


このサイトで扱うものは、例えばこのような内容である。既に知っている人にはつまらないものかもしれないが、知らない人にとっては驚きであり、時に信じることができないようなものも含まれるだろう。中には陰謀論に過ぎないという人もいるだろう。


それでも私は自分で調べた限りのことを語りたいと思う。調べている間に、一般の人々が知らないことを利用し、自らの政治思想を実現しようとする人々がいることに気付いたからである。主に人権、あるいは権利、差別といった言葉に含まれる曖昧性を利用した主張が多い。そうしたある種詐欺的な主義・主張に対する防御手段は、事実を知る事であると考えるためである。


自分で調べた限りのことを残すこと。客観的に再調査できるよう参考とした文献を残すこと。どのような考え方をしたのかを残すこと。自分が発見したことを可能な限り公表すること。それが研究者としての真摯な姿勢だと信じている。


このサイトは3つのカテゴリに分けている


  • 調査―参考資料を示し、その内容について紹介するカテゴリ。誰でも同じ調査をすれば同じ結論を導けることを目指す
  • 仮説・推論―調査前の予想や、調査結果から導くことのできる仮説など、調査より信憑性が低いものについて扱う
  • 基礎知識―サイトの説明や科学的な内容などを扱うカテゴリ