CIA文書にアクセスする方法

さまざまな国において、防衛のために情報を収集し、分析し、あるいは発信する情報機関が存在する。アメリカはCIA、イギリスはMI6やMI5、ロシアならKGBイスラエルならモサドといった具合である。


このうち民主主義国家に属する情報機関は、国民の「知る権利」を確保するためという理由で、数十年たった古い情報などに関して公開するよう法で定められており、情報機関の情報にもアクセスすることができる。


CIAもまた国民の知る権利の法に従う。情報自由法Freedom of Information Act (FOIA)という法に基づき公開されている。また当初はオフラインでのアクセスに限られていたが、非営利組織MuckRockの働きかけにより、電子文書情報公開法に基づいてオンラインによるアクセスが可能になった。これはアメリカ国民でなくてもアクセス可能である。


戦後の日本の歴史に疑問を持つ場合、アメリカが日本に対してどの様な考えを持っていたかを知る事は重要であるだろう。そのため、実際に文書について解説する。


1.CIAのサイトにアクセスし、LIBRARYメニューよりFOIAの記述があるリンクをクリック

CIAサイトトップ

2.検索ワードを入力。出てきたリンクをクリック

検索ページ

3. ドキュメントの詳細が出るので、PDFへのリンクをクリック

検索結果

4.PDFでスキャンされた元機密資料がダウンロードできる

資料の例

当然だが英語である。また検索が必要な以上、ある程度調べたい事柄に対する事前知識が必要である。


これまで、例えば「日本テレビとCIA」などの書籍のように、CIAの文書を根拠とする主張の本はいくつか出版されているが、その確認のために現地に行く事が出来る人間は限られていた。そのため本の内容については、「研究者がまとめたものだから正しいに違いない」と頭から信じるか、あるいは逆に「そんなものは都市伝説である」というように斬って捨てるしかなかった。しかし現在では、これらの書籍に対して検証が可能になったのである。まずはそれらの書籍が資料として利用しているものを検索するとよいだろう。


こうした機会を得られる民主主義という思想、技術、それらを誠実に運用できるアメリカという国に感謝しながら、これらの文書に触れてみてはいかがだろうか。私は当然これらの文書を調査するつもりだが、同じように調査を志す人が現れれば幸いである。ネットには無料の翻訳サービスもあるのだから。